麺のおはなし色々!
手延べ麺って?、うどんの即効パワー!、麺の全国の生産地!、そうめんの保存方法!、手延べうどんや手延べそうめんのお役立ち情報を紹介しています。
手延べ麺は、うどん・そうめんの原料である、小麦粉の中に含まれるグルテンの性質を利用します。
麺の繊維を同じ方向に整えながら、ゆっくりと時間をかけ、徐々に細く延ばした麺のことを「手延べ麺」と言います。
今も1工程30時間余りに及ぶ、伝統の手延べ製法で、1本1本ていねいに手づくりしています。
それゆえに、ツルンとのどごしがよく、また、シコンと歯ごたえのある麺になります。
手延べうどん等の麺類は 他の食物に比べて、比較的 消化吸収のスピードが速く、即効的に エネルギー源として使われるといわれています。
そのため、集中力を発揮しやすい等、頭の働きにその条件が合います。
日常生活において、スポーツの前や、勉強の前に、美味しいうどんがおすすめです!
麺のルーツは、ご存知のように中国です。
やがてアジア各地に広まって行き、日本へは奈良時代に唐菓子として伝えられました。
その後、1000年以上の長い歳月をかけて日本人好みの 【麺】 が次々と誕生していき、その一番最初が“そうめん”でした。
素麺のルーツ唐菓子は、当時上流社会の嗜好品でした。
儀式や宗教行事、貴族などの嗜好品で、庶民には手の届かないまったく無縁の食べ物でした。
やがて、蒸したり、焼いたり、油で揚げたりの新しい食べ方が伝わり日本のお菓子文化が始まりました。
麺のルーツは、ご存知のように中国です。
やがてアジア各地にいろいろな形で広まっていきました。
押出麺系
例)タイのビーフン・イタリアのパスタ等
押出器で生地を線状にする。
切り麺系
例)中国の切り麺、日本の手打ちうどん等
うすく伸ばした生地を刃物で切る
手延べ系
例)手延べ素麺や手延べうどん等
練った小麦粉をヒモ状に伸ばし、二本の棒に巻きつけて引っ張る。
うどん、そうめんの産地は全国にひろがっています。
東から秋田、愛知、奈良、兵庫、香川、岡山、長崎等が主な産地です。
そしてその麺づくりは、小麦粉に塩水を加えて練ることから始まります。
素麺の味の良し悪しが決まる程、大切な工程である塩加減の調整に、職人達の永年にわたる “経験と勘” がものを言います。
寒い冬場に素麺はつくられます。
一番の醍醐味である麺を細く延ばす工程で、もっとも大切なのは塩の量です。
気温の高いときは多めに、低いときは少なめに使いますが、ここが麺職人の “腕” の見せどころです。
そして 長〜く延ばした素麺を、天日に干し、寒風にさらして乾燥させ、美味しい素麺のできあがりです。
この冬場につくられたそうめんは、 【極寒製:ごっかんせい】 とよばれ、ギフト用で大変喜ばれています。
手延べそうめんは寒い冬場(12月〜3月)に作ります。
その手延べそうめんを、極寒製「ごっかんせい」と呼び、手延べそうめんの中でも一級品として喜ばれています。
さらにその手延べそうめんを一年保管し、梅雨を越したそうめんが古品「こひん」です。
製造後、一年の日数をかけて充分熟成した、古品(通称:ひね)の手延べそうめんは大変貴重で、腰の強い、そして茹でた後も のびにくい上物になります。
手延べそうめんを保存するときに大敵なのは 『カビ』、『虫』、『におい』 です。
素麺を保存する際は、湿気の多い場所、においの強い物(例:洗濯用の洗剤)の近くは、できるだけ避けるようにしてください。
そして、お天気の良い日に、そうめんを箱から出して、陰干しをしておくと、比較的カビや虫の発生を抑えることができます。
後は、ビニール袋に入れ、乾燥した場所に保管しましょう。